3回目の施術は
これまでの2回と何か違った
毎回違うのだけど
その違い方が違うというか…
ちょっと忘がたい施術だった
その割には言葉は記憶が曖昧で朧げなのが悔しい
思い出せたものを綴る
レポートと言うより備忘録
覚えていられなくてごめんね、先生
今までにはないゆったりまったりと始まる
先生の背中をさすりながらお喋り
甘いコーヒーを2人で飲む
こういうやり取りも今までの施術ではなかったから
私はちょっと落ち着かず
すぐに立ち上がってフラフラしてて
座りなさいと何回か言われた
萎縮性膣炎の話もした
おまんこはメンタルの影響で硬くなる
おまんもなりかけてた時があったで
でも、対処がわかってたらそうならない
いつもふざけてると思ってるかもしれないけど
本当はすごく真面目なんですよ
と言われ
分かってます
真面目なのが分かってるから依頼するんです
不真面目なら依頼しません
と答えた
じゃぁ、おまんこみようか
との声で施術が始まる
指を入れる準備で指をおまんこに置く
いつもなら割とすぐに指が入るけど
ちょっと違和感を感じた
先生も気づいたのか指を入れないで
恥骨をぐーっと押す
恥骨の関節が硬くなってて
押されると痛い
内蔵が落ちてきてるのが原因らしい
しばらく恥骨をマッサージ
力を抜くのがなかなか難しい
私はおまんこの南半球問題を抱えてる
ここは自分では解せないからなぁと言われて
なかなか解決できないでいる
直腸を避け
南半球をマッサージ
これがまた痛い…
仙骨のまわりが冷えてる
骨盤底筋が硬い
ぐーっとストレッチするように押される
痛い…と伝える
痛みが変わったら教えて
痛いはずなのにGスポットがものすごく膨らんでるよ
おまんはマゾなんやからこの痛みも快感にもっていけるやろ
Gスポットが膨らむと言われると
ものすごく恥ずかしい
恥ずかしくて興奮する
生理まであと2週間くらいなのも
言い当てらてられた
次の生理をよく観察しなさい
PMSもないはずだから
ちゃんと様子を見ておくように
と宿題がでた
骨盤底筋群が解されると
身体を軽くひっかく
マゾのスイッチが入っていく
快感を伸ばす施術に変化したのを感じる
ここから先は記憶の時系列がさらに曖昧
自分から快感を掴みにいくのではなく
相手からの、外部からの刺激を待ちなさい
イケと言われてからイケ
力を入れず、相手の刺激を溜めて、合図でイク
何回もその練習をする
音楽やってる人は自分の感受性で動いてしまう
足し算と引き算を覚えなさい、わかるか？
正直なところ、この足し算引き算はまだよく分からなかった
ここがこれからの私の課題なんだろうなとは思った
おまんはマゾだから「やいと」かなぁ
おまんこにタバコ当てるんやで
恐怖で無言になる
後ろ向いて何かゴソゴソとしてる
振り向いたら指にコンドームをはめてた
その姿を確認し、ちょっとホッとしたら
いま、タバコかどうか確認したやろ
とバレてた笑
殴らせて、と言われハイと答えると
思い切りビンタするふりをする
私はその刺激でイク
今度はグーで殴るで、と拳を構えられ
ハイと答えると私の顔の横に拳を落とす
その刺激でまたイク
実際に殴られてはいないのに
全部おまんこが拾っていく
内腿を噛まれ、その上をギュッと掴みながら
いま、握力30くらい(充分痛い)
40にしようか、して欲しいやろ？
ハイと言いなさい……ハイ(同時に強まる)
次は50、ほらハイは？……ハイ(さらに強まる)
次は60やで、ほらお願いしますやろ？……ハイ、お願いしますぅぅぅ(初めての強さ)
私の悲鳴もさらに大きくなる
そんなに叫んだら外に聞こえちゃうよ、と言われ
聞いて欲しいんです、と答えると
変態やなと笑われた
お尻叩いてイケ
本気で叩いてないんやで
でもこの痛みは忘れちゃうかな？
きっと忘れちゃうから本気で叩くで
と本気を2発
ものすごい破壊力だった
ずっとおまんこイキっぱなし
おまんは犬やから四つん這いやろ
おまんことアナルを全部見せていやらしいなぁ
私のおまんこの下に膝を入れ
ほらここに膝があるやろ
自分で擦りつけて腰を振ってイケ！
言葉で恥ずかしさが増して興奮する
先生の膝におまんこを擦りつけながらイク
おまん汁でベッタベタや
とタオルで膝を拭いていた
おまん汁って…と笑ってしまった
最後にお風呂に一緒に入る
実は密かにずっと憧れてた一緒にお風呂
身体を洗い湯船に入ると
途切れなく肩に湯をかけてくれながら
過呼吸になった時の治し方
生理痛時の意識のそらし方
施術中の解説も交えて色々な話をする
苦しいと感じた時に
自分の内側を見るのではなく
目で見て、耳で聞いて、触れて
外側からの刺激をいっぱい感じなさい
外にはいっぱい刺激があるのだから
声の心地良さにうっとりとしてると
打ち壊すように
乳首を抓り
耳を舐めながら
耳打ちするように
バカな女だ
死んでしまえ
生きてる価値なんてない
誰もお前を必要になんてしてない
バカ、バカ、バカ女
酷い言葉の連続に
止まってた涙がまた溢れる
今度は優しく後ろから抱き締められ
いいか、他の人にバカだと言われても
物事が上手くいかなくても
先生にはもっと酷いこと言われてるから
全然大丈夫って思えるだろ？
酷いこと言いながら優しくするのは俺だけだから信じろ
そんなこと言われたら落ちてしまうじゃないか…と涙がまた出た
施術を終えてあほんだらに行くと
開口一番に昊ちゃんから
なんだか顔が違うと言われた
先生もそうやろ、全然違うよな
施術受けると皆顔が変わるんや
今度は施術前と後で写真撮っておこうと思った
私が進級した？と聞くと
今回の施術は進級とかではなくて延命や
そうか、延命か
何年生とかっていうラベルに目が向きがちだけど
私は女としての命を伸ばしてもらったんだ
そして私自身でも延命していく努力が必要ってこと
なんだか納得できた
思い出してる今も涙が止まらない
アナル先生に出会って丸2年
私にとっての施術の意味
この環境に辿り着いた意味
そういうのが少し見えた気がした
すごく良い言葉を沢山もらった
それなのに全然覚えてられない
不甲斐ない
きっと今、本当に必要な言葉だけ残るのかもしれない
おまん達40代が30代を引っぱって行くんやで
(おしまい)
